僕の穴は日に日に大きくなっていく
はっきりした理由は分からないけど
本能的にこのままじゃいけないって思ったから
僕は穴を埋めようとした
汚い詰め物をいっぱい入れた
そうしたら僕の穴は一度埋まったように見えたけど
詰め物を吸収してもっと大きくなってしまった
僕はもう自分だけじゃどうしようもなかった
だから叫んだ
「誰か助けて」 「この穴を埋めて」
でもね
みんな僕の声が聞こえないの
こっちを見て笑ってるだけなの
だけど
僕を見て笑う人の顔も僕なの
僕が僕を見て笑ってるの
これは自分を憎んでるって事なのかな
自分を恨んでるって事なのかな
僕がもしこの穴をもっと広げて
僕のカラダを穴だけにしてしまえば
幸せになれるかな
汚い僕は消え去るかな