自分が自分でいる事が辛い
前からずっと考えてるけど
結局どうしていいか分かんなくて
辛い
本当の自分がどっちなのかはっきりしないから
性別の種類が二つしかない事を恨んでも仕方ない
解決法はそこにはない
自分の名を憎み
外見を憂い
中身との性別が一致しない事を恨む
自分の中には「僕」「あたし」二人がいる
どっちが本当の自分なのか分からないけど
どっちも本当の自分なのかも知れない
だけど
どっちつかずな自分が気持ち悪くて
どうしていいか分かんないんだ
なんて汚いんだろうって思うのに
治せない
時が経てば自然と解決する問題だと思ってたけど
自分に異変を感じた幼稚園生の時からもう１３年も経ってるのに
ちっとも答えは出なかった
綺麗になりたいって「あたし」は思うけど
化粧なんてしたくないって「僕」は思う
内側の異なる２種の性別は関係なく
自分を醜いと思う
外見も中身も
優しくなりたいと願いつつ
冷たい方が自分らしいと思い
面白くいれば、もっとみんなが自分と一緒にいたいと思ってくれるようになると考えつつ
そんなの自分に似合わないと卑下する
僕は理想の人物を見つけた
あの人のようになりたい
「あたし」は無視して
僕はあの人のようになりたい
だけど
そう願ったところで僕があの人に近づける事はなかった
根本的に何かが違う
素質？ 才能？
全てが追いつかない
あの人は林檎の核
でも僕は核にはなれない
核どころか林檎にすらなれない
僕は
林檎に縋る芋虫なんだ
自分が自分でいることが辛いから
僕は僕でいたくないし
あたしはあたしでいたくない
そうしたら
僕は誰になればいい
あたしは誰になればいい
こんな事になるなら生まれて来たくもなかった
人を愛したくもなかった
消滅したい